【廊下・ローカはなぜ「廊の下」なんだロウカ?】

〃縁は異なもの味なもの〃と言う。これは仏教に由来する概念に基づくものではあるけれど、「縁側」と解してもいいのではないか。「縁側」は確かに内でも外でもない、異なものではあるが、あれば便利な、味なものなのだ。海外でイチロー選手が活躍している。一郎という名前は、長男を表すもので、郎は〈おとこ〉のことを言う。一族郎党の郎党とは家来衆といった意味で、分家筋を含めた一族全体が一族郎党の意味なのだが、何となく男社会の名残みたいな感じがする。廊下の廊はそんな「郎」を含む漢字であるが、こちらはあまり男とは関係ない。【廊(ロウ)】言わずと知れた廊下のことである。〔渡殿、細殿、回廊〕といった意味ろううろうぴようの他に、〔庇〕の意味もある(廊宇)。政治を行うところを廊廟というが、表御殿のこたまやほこらとで、廟には〔霊屋、社、洞〕という意味の他に、〔朝廷〕といった意味もあるから、廊廟とは、左右に廊下でつながった建物を配する正面御殿といったところだろうか。さて、廊下。「廊」という漢字一字で〔廊下〕という意味があるのに、なんで「下」などという漢字が付くのだろうか。素直に理解すると、廊の下、いわば床下みたいなことになる。これは、明らかにおかしい。「下」には何か隠されたものがあるに違いない。廊下とは、部屋の周り、あるいは建物と建物を連絡するための細長い通路のことであった。

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